〈スキャンダラスな女〉を欲望する 文学・女性週刊誌・ジェンダー [ 井原 あや ]買ってみました。
文学・女性週刊誌・ジェンダー 井原 あや 青弓社スキャンダラスナオンナヲヨクボウスル イハラ アヤ 発行年月:2015年01月22日 予約締切日:2015年01月21日 ページ数:216p サイズ:単行本 ISBN:9784787233813 井原あや(イハラアヤ) 1977年、静岡県生まれ。大妻女子大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、博士(文学)。現在、亜細亜大学、大妻女子大学、相模女子大学、実践女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1部 スキャンダルを描くー“太宰治”の周縁(「斜陽」のざわめく周縁ー“太田静子”のイメージ化/こぼれ落ちる声ー太田治子『手記』と映画『斜陽のおもかげ』/「情死」の物語ーマス(大衆)メディア上に構築された“情死”のその後)/第2部 スキャンダルを連載するー“女”を語る(「禁じられた恋」のゆくえー女性週刊誌「ヤングレディ」に掲載された「実名連載小説」をめぐって/「情死」はいかに語られたかー「ドキュメント情死・選ばれた女」をめぐって/女性週刊誌で「ヒロイン」を語るということー石垣綾子「近代史の名ヒロイン」を考える)/“女”を語る場 太宰治・山崎富栄・太田静子をめぐる恋愛と情死の報道、「情熱の女」=柳原白蓮、松井須磨子の道ならぬ恋、“ミッチー・ブーム”を経て隆盛を極める女性週刊誌、そこに躍る女性のスキャンダル…。男性作家と恋愛関係にあった女性や作家、女優といった“女たち”は、なぜスキャンダルをその身にまとうようになるのか。またそれらをめぐる報道は、女性たちの生や身体、あるいは死をどう物語化していくのか。女性をスキャンダルの渦に巻き込み、そこにとどめ、消費の対象にしていく構造を明らかにする。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)